2006年06月22日

薬害C型肝炎訴訟

薬害C型肝炎訴訟の判決が下されたニュースを見た。判決は原告側、被害を受け不幸にも患者となってしまった方々、の勝訴である。裁判所の時系列を踏まえた責任の所在を明確にする判断は、客観的にみてごく常識的で正しい判断だと思う。
でも、でもこれで被害者は報われるのだろうか?20年前に起きてしまった人間が作り出してしまった不治とされた病、一回の点滴だけで感染してしまった辛い病。責任の所在がわかったところで、被害者の方々が失ってしまった、被害にあわなければ失わずに済んだ大切なものは戻ってこない。

長い間慢性病に苦しむしゆさんに自分はなにができるのだろうか?
HIV感染症を難病指定に導いた、ある女性の方の記事を思い出した。
世間の冷たい隔離的な偏見と闘いながら、小学生のご子息のために障害者手帳を手に入れるにいたったお母さんのブログを思い出した。

しゆさんを助けたいと思って生きることは、自分の生活・人生の一つの重要な部分である。だけど、自分がしゆさんによかれと思っていることは、しゆさんに一時しのぎの休息をあげられるのとともに、それがかえって精神的な重荷を増やし、心の傷を深めてしまっているとずっと思っている。
しゆさんが自分の体調を省みずにがんばってしまうことや、たまの不注意に説教をたれる。バセドウ病の二者択一の治療方法に自分の意見をのべる。副作用に耐え、抗うつ薬の摂取を試していることに賛成している。しゆさんには、知り合いにオープンに自分の体調を知ってもらうことがプラスになると言っている。膠原病にも極近い傾向がしゆさんにはあるけれど、ステロイド投薬の副作用に私自身の恐怖があり、しゆさんには向いていないと思っている。このブログでしゆさんの線維筋痛症のことを書いている。医者の先生方の人間性・訓練度・熟練度を辛辣に評価する。もしそんな自分の意見や行っていることが正しいとしても、裁判所の判断と同じで、しゆさんは全然報われない。

自分はしゆさんのためになにもできないのかもしれない。どうしたらしゆさんの支えになれるのだろうか?いろいろな人から「助けてほしいことがあったら言ってね」と言われ、その親切さをものすごくありがたいと思っている。だけど誰もほしい答えはくれない、この「どうしたらしゆさんの支えになれるのだろうか?」という質問には。Beyond Chaos 著者の Gregg 氏の「簡単な答えはない。受け入れ、それに向き合い・ともに付き合い、生きていくこと。」という言葉が心にこだましている。
posted by あるじ at 00:04| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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クスリ の リスク! 薬害肝炎訴訟判決
Excerpt: 出産時などに止血剤として投与された血液製剤「フィブリノゲン」などでC型肝炎に感染したとして、患者らが国と製薬会社に賠償を求めた薬害C型肝炎集団訴訟の初めての判決が21日、大阪地裁であった。 判決では「..
Weblog: ジジィ放談
Tracked: 2006-06-23 16:19
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